敗戦からようやく復興に向かい始めた昭和20年代終期、従来のSPレコードに替わって、LPやEPレコードが発売されました。しかし、LPレコードは当時でも2,000円前後の値段でしたし、さらにLP・EPレコード用の音響機器までそろえる必要があり、庶民には高嶺の花でした。そこで、公民館などの公共施設でレコードコンサートが盛んに開催され、私も友人に誘われてせっせと通いました。 ちょうどそのころ「カーネギーホ
齢を重ねるにつれて、教養(今日用事)教育(今日行くところ)が億劫に… 一日単位、一週間単位、月単位、半年単位、一人単位、数年単位で、我が身の過ごし方をそれぞれ振り返ってみる時、60歳前半、60歳後半、70歳前半、70歳後半…と、齢を重ねるにしたがって教養(今日用事)、教養(今日行くところ)の内容、質、範囲、回数が少しづつ、少しづつ変わってきていることは至極当然とはいえ、“意欲”も含めて『年齢からく
私は真珠湾攻撃の翌年に小学校に入学し、4年生の夏に終戦を迎えるまで軍国教育をしっかりと受けさせられました。当時、修身という教科があって「陸軍の小口小平というラッパ手が死んでもラッパを口から離さなかった。これぞ軍人の鑑である」というくだりがあり、ラッパ(金管楽器)というものはいいものだなと憧れを持ちましたが、身の回りにも学校にもそんなものはなく、それを手にすることなく今日に至っています。 そのためか
去る1月9日、友人に誘われて大阪の国立文楽劇場で約10年ぶりに文楽を鑑賞しました。人間国宝である八代豊竹嶋太夫の引退披露公演とあって大変な賑わいでした。浄瑠璃語りの大夫、三味線弾き、そして人形つかいの三者が一体となって演じる文楽は、観る人を幽玄の境地に引きずり込んでくれます。 八代豊竹嶋太夫さんは「関取千両幟」に出演しましたが、83歳とは思えぬ朗々とした声で、老いを感じ始めたわが身に喝を入れられた
年末にベートーベンの交響曲第九番を、年初めにウインナワルツを演奏する風習がすっかり定着し、城陽市でも関西フィルハーモニー管弦楽団による演奏会がすっかりおなじみになりました。 昨年12月20日に「第8回城陽第九フェステバル」が文化パルク城陽で開催され、前述の関西フィルと城陽第九フェステバル合唱団とが共演し、われらが世話役代表の山本 進さんが、見事な声(テノール)を披露されました。大晦日にNHKが紅白
4月4日(月) 夜来の雨もすっかりとあがり、花曇りに映える満開の桜… 紅梅、寒梅が芽を吹き、寒風吹きすさび冷え込みの厳しさを感じながらも、けなげにも蕾を膨らませ、薫風を楽しませてくれた梅開花の時季から桜花爛漫のよき時季に… 正道官衙の春を桜木が誇示しています。今、まさに満開だ! ↑ 今が盛りと美しきこと…寒肥ボランティアの成果か? ◎正道官衙石碑 万葉歌 “やまざくら” 春雨は いたくなく降りそ