今年も城陽第九フェスティバル参加・・・

今までの人生経験や蓄えた知識だけでは、なし得ない何かに挑戦しようと考えて、音符も読めない私が無謀にも挑戦したのがベートーヴェン第九でした。

ドイツ語の発音、発声に苦労し、暗譜にもなお苦労したのが今から30年前、54歳の時でした。

オーケストラ、ソリストと共に旧フェスティバルホールに立った感動は、今まで経験したことのない喜びだった。その年から、場所や指揮者、ソリストは違えども、海外・国内を問わず誘われ誘い毎年年末にはどこかでベートーベン第九を歌い続けてきた。多くの友との交流も続いている。

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我が歳を考え、遠隔地での出演は今年から減らして、近くで・・・

合致したのが、隔年で開催されている「城陽第九フェスティバル」の出場だ。 城陽第九フェスティバルは今年、第12回で、私は初回から参加させていただき、文化パルク城陽プラムホールの舞台で歌わせて頂いている。

今年も指揮 藤岡幸夫、関西フィルハーモニー管弦楽団、ソリストは井手町出身の世界で活躍の森田裕子(ソプラノ)、太島優希(アルト)、中島康博(テノール)田中由也(バリトン)の豪華キャストだ。7月25日(木)の結団式、毎週木曜日の午後7時からの練習に励んでいる。

夜の練習は早寝早起きの私にはちょっと厳しいが、「今年が最後、最後」と言ってはこの時期になると、虫が騒ぐと言うかオーケストラをバックにソリストと共に歌う快感は忘れられず、参加の 申し込みをする私である。しかも、この歳でテノールだ!ところが…、今年はなんと、団員が現在100人を超えているのに、テノールが8人!

その内、第九初めてという人が3人、これは大変だ!最近若い男性が歌を歌うと言う よりも、他に楽しみが多くあるからか若者が少なく高齢化が進んでいる。ソプラノ・ アルトの人数は多いのだが…。それでも、テノールの皆さんは練習を皆勤し、席も ひと固まりになり、心を通わせ、声を響かせ、歌わなければとても第九合唱にはならないと思った。テノールの皆さんと話し合って「人数は少なくても、心に響く素敵な歌を励まし歌いましょう」 「欠席せずに12月15日の本番まで頑張りましょう」「第九のテノールの良き関係性を築きましょう」との思いが一つになり、本番に向かうと言う素敵な関係が出来上がりつつあります。

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↑第9回城陽第九フェスティバル打上げで 来館の小栗好文さんと

「テノールパート.心をあわせ、響きを一つに…」という、A4の印刷物を発行することになりました。本番への楽しみの他に、少ないテノールで第九ベートーヴェンを心あわせて歌おうとの、年齢を超えた友情が芽生えてきたのが素晴らしい!これは今までにない素敵な第九になる予感がしてきた。