歌は心のストレッチ(14)《街角の音楽》

欧米を旅行すると街角で楽器を演奏する姿が多く見られます。私が小学校に入学した頃、満州国のハルビン市(現、中華人民共和国ハルビン市)に住んでいました。ハルビンはロシア人が建設した街で、多くの白系ロシア人が住んでいました。四階建アパートの中庭にロシア人夫婦がしばしばやって来て、バラライカとバイヤンで荒城の月など日本の歌曲を演奏し、生活の糧を稼いでいました。母の指示で、前に置かれたシルクハットの中にコイ

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歌は心のストレッチ(13)《コーラス》

我等が「正道官衙でストレッチを楽しむ会」のリーダである、山本 進さんと山本貴慎さんは合唱クラブのⅠ員としてあちこちの舞台に立たれています。本年に入り貴慎さんが宇治文化センターや東部コミセンでの公演に出演されましたし、進さんは海外公演を予定されているそうです。かくいう私も社会人になったとき、友人に勧められて合唱団に入り、教則本コールユーブンゲンを片手に、合宿などに参加しましたが、声帯の発育が悪いのか

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歌は心のストレッチ(12)《クラシック音楽へのいざない》

私のまわりにクラシック音楽愛好家が多く居られますが、その方々は、このとっつきにくい音楽にどのようにして引き込まれたのでしょうか?生まれつき音楽に対する感受性が強くて、ふと流れてきた曲に魅了された方もおられるでしょうし、先生や友人たちに誘われていやいや付き合っているうちにその魅力にとりつかれた方も居られるでしょう。私の場合は後者です。少年時代を過ごした大分県の山村には、クラシック音楽の雰囲気など全く

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歌は心のストレッチ(11)《日野原重明さん》

あけましておめでとうございます。今年も元気よくストレッチ体操に励みましょう。 さて、昨年末友人から「歌は心のストレッチ」というタイトルにふさわしい新聞の切り抜き記事をいただきました。もう10年も前の、2004年12月4日付朝日新聞の記事で、タイトルは「音楽とともに人生百歳」、投稿者は聖路加国際病院の日野原重明先生(当時93歳)でした。先生が顧問を務めている「新老人の会」が「バンダナ」という合唱団を

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歌は心のストレッチ(10)《第九交響曲》

いつごろからか、日本では年末にベーとーヴェン作曲の交響曲第九番(合唱付)を上演することが恒例になってきました。去る12月15日(日)文化パルク城陽で「城陽第九フェステバル」が開催され、この交響曲第九番が上演されました。出演は関西フィルハーモニー管弦楽団、4人の声楽ソリスト、そして城陽第九フェステバル合唱団で、指揮は藤岡幸雄氏でした。この城陽第九フェステバル合唱団は地元在住の方々で結成され、わが「正

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歌は心のストレッチ(8)《宝塚歌劇》

うろ覚えですが長女が中学に進学した昭和51年頃、当時大ヒットしていた宝塚歌劇「ベルサイユのばら」の観劇につれて行ってとせがまれました。さっそく券を入手しようとしたら、とてもじゃないが入手困難と分かり「無理だよ」と言ったら「当日券があるやん」とクラスメイトから聞いた情報をもとにせがむので、やむなく早朝高速道路をとばして、早朝より門が開いている宝塚音楽学校の駐車場に車を停め、当日券窓口に並び、何とか券

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