原作が松本清帳“疑惑”が南座の舞台で…推理小説をどのように、演出.展開?
人にもよる…環境にも左右される…一概に言われないが、齢を重ねるに従い、行動力、好奇心、感動する心、が薄れていく。 やはり、体を動かし心を奮い立たせて、いいもの、感動するものに近づいていかなければと自戒する私!
“疑惑”の舞台に驚き、感動した、原作も松本清帳、役者も年齢を感じさせない美女浅野ゆう子…プロポーションがいい!役どころの悪女を見事にしなやかに演じる適役、高橋恵子アップにした髪型が素敵だ役どころ、弁護士の迫力感じた。
脇役も記者役の原田隆二、球摩子の情婦役のなだぎ武 舞台演出も含めて素人の私でさえ舞台演出に目を引かれ舞台にひこまれていった。
観客席も30分の休憩をはさみ3時間、しわぶきひとつ聞こえないという“南座ミステリー劇場”の観客となり、傍聴席と化したのである。素敵な公演ありがとう!!
南座ミステリー劇場、女たちのバトルの火蓋が今、切って落とされる!
10月22日(水)京の街は“時代祭” “鞍馬の火祭”で観光客で賑わっているだろう。時たま時雨れる京の街に出かける。 思いのほか四条界隈の人出は少ない・・・雨の天気予報が災いしているのか?
南座のこの前の公演は海老蔵の熱演に堪能した私は、この推理小説“疑惑”がどのように舞台展開されるのか予想もつかない。面白くなければ途中で帰ろうかと言って出かけた。
席は2階 1列17番 18番だ。2階の最前列でちょうど列の中央部ということで舞台と丁度正面だ。11時開演、14時05分終演、途中で30分の休憩が入る。
いよいよ開演、場内は真っ暗になる。 突然に舞台にコンテナがしつらえられたのかと思える。それは上段と下段に物理的構造物で分けられ上段スペースには電話ボックス、下段スペースには各紙、各誌の記者がたむろしている。
通常使われる舞台は上、下、前、後ろ、幕に筋書きに合わせて使い分けられ、加えて、机にカウンター、接見の衝立、ホテルの一室と観客の推理を手助けするが如くめまぐるしく展開されていく。そこには照明の巧みさが加わっている。私にはうまく表現できないが、まこと 観客席が傍聴席、判決を見届けるのは観客、という演出家の思いに観客は引き込まれていく。
↓ 南座の前公演の海老蔵の舞台(開演前)
兎に角も今日の南座観劇は最高だった!と語り合いながら帰宅! これこそ教育(今日行きところがある)教養(今日用事がある)の典型的な外出だ。
秋たけなわ、今週は晴天が続くようだ… 自然をめでるためにも紅葉の良き場所に出かけよう! (完)