愚かな了見では歳をとれない…

人生100年時代とは言え、なかなかスゥ-ッとは平穏にはいかないと覚悟しながらの老いの日々である。当会の90歳で長老であったSさんも脚立でガレージの上の方に有るものを取ろうとして、落下、肋骨骨折で不自由を嘆くようになられた。

先日、近所の同輩の人と世間話をしていたところ、『えらい目にあいましてん』と話された。話の一部始終を聞くと他人事とは思えなくなる。

★★★ 彼は私より4歳下の78歳、趣味多く元気な人で、日々明るく積極的に物事を楽しんでおられた。ときたま顔を見ると楽しい話をいっぱい聞かせてくれるおじさんだ!

彼は数か月前、突発性の難聴にとりつかれて、 現在、治療の甲斐なく左耳がほとんど聞こえないということで不自由を嘆いておられた。突発性の難聴は老若男女を問わず、年齢に関係なく、或る日、  突然に耳が聞こえなくなる。高い山に登った時に耳がツーンとする時があるが、それ以上に不思議な 感覚で聞こえなくなる。原因は複合ストレス?

イヤホンでラジオの音も聞こえない程で、『おかしいな~、おかしいな~』『少ししたら治るだろう』と思い耳鼻科に行くのを1週間程遅れてしまうと、 たちの悪いことで、もう、どのような治療を施されても、耳は聞こえるようにはならない。

以後、その状態の難聴回復は近代医学でも無理なそうだ。兎に角、耳が普段と異なり、突然に聞こえなくなると、躊躇なく耳鼻科に行かなければいけない。早ければ早い程、完治しやすい。彼はとうとう左耳の聴覚を完全になくしてしまった。

私も61歳の頃に朝起きると耳が聞こえない、ラジオをイヤホンで聴こうとしても全く聞こえず、会社の近くの耳鼻科で診てもらうと 『すぐに入院して治療を…』と言われた。再度、第二日赤の耳鼻科で診ても

らったら、同じ診断で即刻入院して、治療を受けて完治したからラッキーだった。みなさん要注意!

★★★さらに、このおじさんは難聴のちょっと後に、庭の松の木の剪定を、脚立を使って行っていたところ、転落(落下)して、足を骨折したとのことであった。おまけに、首も今もって違和感を覚えて湿布薬のお世話になっているとのことだ。

★★彼は元気に何でもこなせる達者な人だったが、いっぺんに左の耳も聞こえない、骨折は治癒したとはいえ首の不具合も継続して悩まされる毎日に、生活の質が悪くなり、老いが押し寄せてきたようで、元気もなく勢の無い表情であった。

今まで元気、元気と言われていても、ちょっとしたことで、普通の生活も意欲的な生き様まで失ってしまうからして怖いと思う。

CIMG3592

★★★★ 老いは、一日一日…一年一年身体の動きを鈍らせ、衰えさせていく、『過信せず、無理せず、侮らぬ』身の処し方を心がけていても、突然に災難が襲い来るからして難儀だ!やはり、年齢を自覚し、老いを受け入れて、・睡眠→見たいテレビが22時以降にいっぱいあるが、早寝早起きだ!早く就寝すること・腹七分目→美味しいものはチョットで、食べ過ぎに注意・若い頃に行なってきた作業も、安全面で見直さなあかん。 老いの道のりは厳しい!!