法相宗大本山薬師寺のご縁、うつりゆく‘時’に… 思い しばしめぐる。

・亡き父からいただいた法相宗大本山薬師寺とのご縁 薬師寺食堂起工式に参列

あの日はみぞれ交じりの小雨が降る冷たくって、寒さ厳しい冬の日であった。 平成十五年(2003年)佛法僧の三宝の法を研鑽する七堂伽藍の一つである大講堂 完成竣工披露式典が挙行された日であった。

竣工式時、父は齢重ねること95年、薬師寺の御仏に帰依、写経に心を重ねて、 一貫、一貫と納経することへの喜びを生きる力として命を紡いできたのであろう。大講堂の起工式列席時に、心に誓った大講堂竣工までは我が命を長らえたいとの思いがあっただけに、悪天候をいとわず私と共に式典に列席させていただいたのである。

風邪をひかせてはならないとの思いもあって、この冷たさ寒さに式典最後までは…との私の思いもあったが、父は最後までこの一大事業の完成を告げる式典に参列し続けてたのである。父は4年後99歳で鬼籍に入ったのである。

不肖私は信心する心薄く、父には到底及ばないとの思いはあるものの、亡き父の導きにより、仏前に手を合わせ、父母の月命日、祥月命日、お彼岸には墓前に頭を垂れ、般若信経を唱えるのである。

父のお蔭で法相宗大本山薬師寺のご縁を頂き、薬師寺管長 山田法胤 師一行と共にインド巡礼の旅に同行させていただく等、同寺の縁起、式典には列席させていただく喜びを妻ともどもいただいている。東塔解体修理の写経も6巻を納経し、あと4巻で成就である。 有り難いことである。

思いは…二年後には竣工する食堂、堂内で行われるであろう竣工式典には父を想い、我が来し方を振り返る心の力とすこやかに健康を維持できるように日々精進致したいとの思いを心に強くし帰路についたのである。

 

◎当日の式典の模様をスナップ写真でお伝えしましょう!

001門前はいつも変わらぬ静かなたたずまい

006 東塔解体修理中

007 全国から集われた2000人の招待客

019 食堂が建立される地が会場(2000人収容)

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食堂内はには50m余りの壁画と6m四方の阿弥陀三尊

018正面阿弥陀三尊は4m四方のレプリカ