正道官衙遺跡公園雪化粧、 紅梅寒梅の小枝も震えている…万葉歌二首解説(やまたちばな.かわやなぎ)

夜来からの厳しい冷え込み、予報通りに午前6時ごろから降りだした雪は見ている間に雪景色に… 城陽では初雪なんだ! カメラを片手に雪景色をパチリ!    001 002 004

紅梅もピンク色の蕾を膨らませている。この寒い朝でも管理のおじさんは清掃に励んでおられた!感謝

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瞬く間に一面が雪景色、風は頬を刺し足元からの冷え込みも厳しい朝だ… しかし、木々は芽を吹き蕾を膨らませている。 安らぎの自然の営みだ…

詩句石碑解説 雪降る日に作る歌二首

◎やまたちばな(やまこうじ)(大伴宿禰家持作)

この雪の 消残(けのこ)る時に いざ行かな 山橘の 実の照るも見む 

この雪の消えてしまわないうちに、さあ~行こう山橘の 実の輝くさまを見よう

・いざいかな…イザは、人に誘いかける時にも、自ら何か行動を起こそうとするときに発する感動詞ここは前者であろう。

・実の照るも見む…この照ルは照るラムの意味

◎かわやなぎ(ねこやなぎ) 作者不詳

山の際(ま)雪は降りつつ しかすがに この川柳(やぎ)は 萌えにけるかも

山あいに 雪は降っている それなのに この川柳(かわやなぎ)は もう芽が出たことよ

・川柳(かわやぎ)…ヤギはヤナギと同じだが複合の場合だけ使われる。

※正道官衙遺跡公園には今回掲載した“やまたちばな”“かわやなぎ”の他、下記の万葉の木々が植樹されている。 (木々の名)

ねむ やなぎ つげ つばき やまたちばな(やぶこうじ)しらかし つつじ やまざくら しい えのき こなら くぬぎ にれ はぎ うのはな(うつぎ)やまぶき からたち まゆみ かつら つき(けやき)ふじ あしび かわやなぎ(ねこやなぎ) なし なつめ もも たちばな まつ ゆづりは うめ である。

※太字は解説済み 写真をクリックすると拡大します。