戸惑いから・・・喜びへ

洗濯機の話である…。

我家の二層式洗濯機が故障した。妻は『手と洗濯板』で洗濯するという時代を経験していたが、嫁入り道具には三種の神器とも言われていた洗濯機が入っていた。その洗濯機は当時では新しい二層式であった。それから55年、買い替えが必要になった時、妻は同じ二層式の洗濯機を希望した。

当時、全自動式の洗濯機があったが、妻はかたくなに二層式洗濯機の購入を主張した。その洗濯機が 不調不具合となり故障したのである。さて、妻は・・・、『全自動の洗濯機を買うわ!』とのたまう。

早速に大型電気店に出向き購入すべき機種の 選択という段階で、妻は種類の多さと、価格に大きな隔たりがあることに今更ながら驚いたようだ。

価格は3万円から50万円越えと多種多様な洗濯機が展示されていた。乾燥機能付きも含めて操作も複雑だ!手ごろな価格の全自動洗濯機を購入した。

その全自動洗濯機は『手と洗濯板』時代から積み重ねてきた人間の英知を全てマイコンボタン一つでやってのける優れもの故、展示品の価格に大きな差がついているのだろうと理解した。

程❛洗う→すすぐ→絞る(脱水)→乾燥❜であるが、その途中の重要部分である水量、洗剤、完璧な洗浄、糊付け、しわ伸ばし等、全てがコース選択とマイコンボタン一つでやってのけてくれる。

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思えば今、話題の半導体が家庭用電化製品に組み込まれるようになり、洗濯プログラムの制御に応用され始めたのであろう。

更に、タイマーとセンサーの開 発も大きく寄与し、洗濯物の量、汚れ具合に応じて自動で最適コースによる洗濯を可能とし、水量調節などの節水、節電にも大きく寄与するようになってきたのだ。

だからして、妻が今までの二層式洗濯機使用時は汚れの落ち具合を黙視し、洗濯:すすぎの間中は洗濯機の前に立ち続けて水量を加減し、これで良しという段階で水を止めて、すすぎをやめ洗濯槽から洗濯物を脱水槽に移す作業を行っていた。そんなことは不要になっているのだ。

なんと簡単に便利で節水:節電ができることに驚き喜ぶ妻、ところがだ…、説明書きをよく読み、理解しないと使いこなせない。悪戦苦闘している姿がほほえましい!幾つになっても勉強だ!最近になって操作方法と利便性を納得したのか、マイコンボタンを押すだけで『OK』という優れもの全自動洗濯機のお蔭で余裕時間ができたのと、使いこなせた歓びが大きな自信となり、喜びも大きいようだ!

そう言えば過日、❛焼き肉やる気大久保宇治店❜に行った時にも『ここまで進歩したのか!』という驚きの光景を見た。

ロボットが店内を縦横無尽に闊歩し、各 テーブルでオーダーされた肉、飲み物、その他を間違いなく注文されたテーブルに運んでいるではないか!

おまけに、空いた皿、コップ類までそのテーブルから持ち去ってくれる。勿論、オーダーもタブレットで注文するからして、年寄りには度胸と知恵とさりげなく、おたおたせずに使いこなす訓練が必要だ!

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「できまへん」という前に、できるようにする学習が必要な時代になってきているのだ。後れを取るまい…、しかし、気後れしてしまうな~。(笑) yamashin