年末開催の第9回城陽第九フェスティバルの合唱団員募集が行われています。

◎ベートーヴェン第九は格別だ! 文化パルク城陽 プラムホール舞台で藤岡幸夫指揮、関西フィルハーモニーのオーケストラをバックにソリスト共に歌うベートーヴェン第九番はまた格別だ! 我ら正道官衙ストレッチの世話役コーチT/Yさんも6年振りに舞台に上がられるとのこと…

京都コンサートホール  スイス ヴィクトリアH 

↑鳴門文化会館ホール        ↑大塚国際美術館システィーナホール

かく言う私もこの舞台をめざして、8月3日からの練習を楽しみにしている一人である。 練習は7月28日の結団式も含めて19回。 『第九』 はドイツ語で歌うこと、その発音・発声も難解、本番舞台は暗譜で歌うこと等、最初から『これは大変!』と、尻込みしてしまいがちだが… ところが、音楽に縁がなかった人も、週1回、延べ19回の練習を休まず努力をすれば歌えるようになるからこれ不思議だ! オーケストラ、ソリストと共に本番舞台で第九を歌いたいとの思いと、その苦労が大きく困難であればある程、本番終了後の喜びが大きいのが『第九』 の特徴。

クラシック音楽と言うと敷居が高い!と、敬遠しがちですが… ちょっと気が早いですが… 12月3日(日)は文化パルク城陽へ   

中学生当時と言うと遠い昔、63年程の前のことが思いだされます。 音楽の時間、聴感テストでクラッシックの最初のリズムを聞かせて『この曲名は?』と質問されて辟易した思い出があります。更に、クラッシックのコンサートで思わず居眠りをしたのを咎められたり、楽章終わり毎に拍手をしたらあかんとか…、とかく高尚、知ったかぶりを披歴する人が有ったりして、クラッシック音楽が多くの人達から敬遠される結果になったのではと、私はうがった見方をしています。

389←68歳から始めたピアノ…発表の舞台、今夏7月30日三回目の舞台に

昨年、私は宇治の第九合唱団に入団して年末に第九を歌いました。その時、 4~5人の人に『第九は素晴らしいですよ、聴きに来られませんか?』と、お誘いしました。 後日、来館された人に聞くと… 100人近い編成のオーケストラを指揮する指揮者、ソプラノ、アルト、テノール、 バスのソリストと共に歌う合唱団員140人、その一人として歌う心地よさ、感激、感動は筆舌には言い尽くせない。一度、経験すると嵌ってしまう程で、現に私が 20数年、その第九に嵌り8月ごろからどこかの合唱団に入り、年末には多くの友とベートーヴェン第九を歌っています。

   

↑文化パルク城陽プラムホール     宇治文化会館大ホール

◎私・・・第九に嵌った…、動機は?

今から23年前、53歳の時であった。何気なしに見ていたNHKのドキュメンタリ。初老の男性が『第九』を歌い終えて涙しているではないか!音楽に縁がなかった その男性が3ケ月余り、懸命にドイツ語の暗譜発音、発声の苦労の末に歌い終えた感動の涙であろう。「素晴らしい!」と…、私自身も感動とか心震える感激に飢え始めていた年齢だ!「よし!困難でも…第九に挑戦してみよう」となったのである

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↑城陽第九の仲間                ↑スイス&フランス演奏旅行仲間(小栗さん右から二人目)

歴史のある大阪フロイデ合唱団に入団して勤務終了もそこそこに練習に通い、通勤退勤途中に第九CDを聞く等、苦労の末、フェスティバルホールで外山雄三指揮のベートーヴェン第九番を歌うことができたのである。本番前のゲネプロ舞台で既に頬に涙が伝う程の感動、感激であった。   今も忘れることができない。

6年ほど前、60歳後半の女性にも同じ感動、感激をと勧めたが『私は音痴!とてもとても…』と、言っていたが、意を決して『挑戦しよう!』となり、5回程本番舞台にあがり、舞台に縁がなかった彼女が『第九』を歌う歓びを感じてくれたようである。

私が歌う第九に初めて聴き来てくれた人たちも『感動しました。よかた!』『こんなに第九が素晴らしいとは知りませんでした!』『もっと 早く第九を聞く機会があれば…損をしていた気持ちです』と、異口同音にベートーヴェン 交響曲第9番の  素晴らしさに感動された。これからは『年末には第九を聴きに行きます』とも言っていただきました。

『クラッシックは難しいから…』と、話される人も、一度聴きに行ってくださいいつも私は『第九』は歌っても、聞いてもきっと感動されますからと…お勧めしています。 音楽は理屈ではないと思っています。

ドボルザークの❛新世界❜第二楽章イングリッシュホルンの音色で奏でられる❛家路❜をお聴きになれば『音楽は理屈やない』ことをご理解頂けるでしょう。 今年は城陽第九フェスティバル12月3日(日)是非とも文化パルク城陽にご来場いただきますように…

加齢と共に狭まりいく縁、縁こそ大切に…

私は幸いにも加齢と共に語り尽くせない程の 素晴らしいご縁を頂いてきた。なかでも『第九』の縁は最高だ!

    

マレーシア結婚式後の帰路ベトナムへ ↑マレーシア留学生披露宴へ  ↑ 鳴門第九 ドイツ兵慰霊碑献花

最近では日本で初めて第九が歌われた徳島県の❛なると第九❜を歌おうと誘われて応募、念願の舞台を経験し、翌日大塚国際美術館内システィーナ・ホール舞台でも歌うことができ、第九仲間と 充実した2泊3日の旅を満喫した。 5年ほど前にも、第九合唱指導の先生のご縁でスイス国交樹立150年を祝う『第九』の会に入団、その団員60人と現地の合唱団、ソリストと共に、 かの有名なスイスの歴史と品格のヴィクトリアホールの舞台で歌うことができた。

◎縁はいつまでも・・・

スイス&フランス演奏旅行で同部屋となった瑞浪市の小栗好文さんとのご縁も奇遇だ!共にヴィクトリアホールの舞台で第九歌ったということがご縁で小栗さんとの素敵な交友が今も続いている。瑞浪と言えば『美濃歌舞伎』の伝統を今も受け継ぐ地である。小栗さんは第九と共に励んでおられる『美濃歌舞伎の役者』として日々精進しておられる。

一昨年から私も美濃歌舞伎鑑賞のたむに瑞浪市へ出向き旧交を温めている。小栗さんもはるばる瑞浪市から城陽第九を聴きに来ていただくなど『スイス&フランス同部屋の縁』が続いている。

この他、23年『第九』を歌い続けたことで、多くの指揮者、オーケストラの下で歌い、様々なホールの舞台に上ることができた。掛けがえのない多くの友との交流の機会、縁を楽しむことができた。 これからも心が萎えない限り、健康である限り『第九』を歌い続け、そこから力を頂きながら日々を豊かにする『ご縁』を喜び、我が人生を生き切る力として大切にしたいと考えております。

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マレーシア訪問後、ベトナムへ…かの有名なメコン川を下る。ついこの間のように思えるが月日は過ぎゆく…

(完)