昭和48年(1973年)4月に城陽に住まいを求めて得たのが、今住む我が家だ!

襖やガラス戸が、がたつくこともなく、雨漏りもなし、50年の長きにわたって私たちの人生を支え、見続けてくれたありがたい住み家だ。居間の柱には我が子が背比べして、記した成長の証が刻み込まれている。今、その息子が我が家に来た時に、子供たちに『お父さんの〇歳の時の身長はここだよ』と柱に記した位置を、誇らしげに指さす、まさに柱の傷は歴史となっている。

今では『加齢を華麗に活き活きと…』『何かに役立つことのうれしさが、今日を生きる力に…』との気持ちをもっての日々を愛しくも、感謝の念とも思えるからありがたい。 「やっぱり健康か」役立つという事で、最近『今年もできたぞ!』『いいできだ!』と思えたことをご披露しましょう。

わが家には2ケ所カラー鉄板の屋根が有る。建築計画図面を変更し床の㎡を増やしたことと、建築費軽減や屋根の重量計算があったのか、瓦葺にせずカラー鉄板としている屋根のメンテナンスは私の役割だ。

50年…3年に1回、油性のペンキ塗装、時には黒色、時には赤色とその年の気分で色を変え2ケ所の屋根に登りペンキ屋宜しく塗るのである。妻は近年『お父さん危ない、もうやめて』という、「大丈夫、大丈夫」と言いながら長年ペンキ屋をしてきた。

『危ないやめて!』と言い続けられてきたにわか植木屋さんで、小さな庭の松、金木犀の手入れが有る。我が家は私の家探しの条件だった階段を6段ぐらい上って、小庭を…思い通りの我が家のたたずまいになった。50年の年月小さかった松は幹を伸ばし、枝葉を広げ成長したのである。

この松の剪定も私の役割でご近所の人が通りかかりに『危ないでっせ…気いつけて』と声掛けをいただいているが…やっぱり毎年秋になれば松の剪定にいそしんで50年!今では道路に落下すれば3mは有ろう、 注意して今日も植木屋さんにいそしむ。 何よりも…作業を終えた塗りあがった屋根を眺め、剪定し終わった植木を眺めて

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『今年もできたぞ!きれいに塗れたよ!』『松も金木犀もおりこうさん、きれい、きれい!』と妻や息子たちの心配をよそに、作業後に感じる満足感は何とも言えないから、これからも元気であればきっと来年も 再来年もペンキ屋さん、植木屋さんをやるだろう。 (性懲りもなく・・・)こうした「満足感」は小さなことでも自分の役割が有るという事、そして、嫌がられることなく『自分の居場所』がこれからもあればいいな~、楽しめればいいな~と、しみじみ思う年齢になってきた。