歌は心のストレッチ(30)《三拍子と四拍子》

ラジオの音楽番組で、ある音楽評論家が「三拍子はヨーロッパのリズム、四拍子はアメリカのリズム」と言い、陸上競技の三段跳びはヨーロッパで生まれたから三段になり、アメリカで生まれていたら四段跳びになって居ただろうとも言っていました。確かにダンスでも三拍子のワルツはヨーロッパのスタンダードだし、四拍子のブルースやジャズなどはアメリカのスタンダードになって居ます。

それでは日本の古来からのリズムは何拍子だろうか?先日城陽市の北部コミセンで和太鼓の講習があり、その席でこの質問をしたところ、「基本は四拍子で、もちろん三拍子もあるし、変拍子として五拍子や七拍子もある」とのことでした。要するに何でもありということです。

さて、体操のリズムは何拍子でしょうか? ラジオ体操は8ビート(四拍子×2)ですし、スイミングスクールで入水前に行うストレッチ体操も8ビートで、先生が、イチ、ニイ、サン、シと号令をかけると、生徒がゴウ、ロク、シチ、ハチと声を張り上げていました。京都学園大学での体操サークルも8ビートの音楽にあわせて体を動かしていました。我々のストレッチ体操では、内容によって拍子を変えています。スクワットなどで8ビートは長すぎですし、転倒防止の足首のストレッチでは10ビート5回繰り返しぐらいが必要ですし、首のストレッチは6ビートぐらいがちょうどよさそうですし、ようするに日本古来のリズム通り、何でもありの臨機応変型がよさそうです。