毎年、近くの量販店で購入していた百合の種芋、今年は通販で購入した。毎年2~3月に植え付けて、プラウンタンで咲かせてきた。 現役の時は種をまき、種芋を植栽するという気持ちにはなれなかったが、今は 土を作り植栽した種や種芋が芽を吹き、茎を太らせ、蕾をつけて、植栽後、数か月後に花が咲き実がなる… この数か月がとても楽しみである。土の中で腐っているのかな?芽が出ないとやきもきするその期間が長ければ長い程に、芽が土を割り顔をのぞかせた時の喜びは大きい。
香しい匂いは道行く人たちを和ませては、思わずに百合をめでる言葉が… とても 切り花にはできないよ!
雨にも色香は失わず… うつくしさ、芳香はいつまで続くんだろう、ありがとう!素晴らしき百合の花 (写真をクリックしてください。おおきくなります。
見事な百合の花を見て多くの歌人が句を詠んでいます。どの句に共感します?
すつきりと筑前博多の帯をしめ忍び来し夜の白ゆりの花 白秋
百合の花青みて咲けばわが心ほのかに染みぬものの哀れに 晶子
門さきにうつむきあふや百合の花 子規
うつむいて何を思案の百合の花 子規
百合の花超然として低からず 高屋窓秋
山百合の天に近きを折り呉るる 櫛原希伊子
百合咲きて花の重さの生れけり 稲畑汀子
暇乞い旁(かたがた)百合を嗅いでいる 池田澄子
寝不足にやや遠ざけし百合の壺 能村研三
開くかな百合は涙を拭いてから 折笠美秋
笹百合や嫁といふ名を失ひし 井上雪
黙契や鬼百合の脈ゆっくり打つ 大西泰世(川柳作家)
●短歌
小百合さく 小草がなかに 君待てば 野末にほひて虹あらわれぬ 与謝野晶子
道のへの 草深(くさふか)百合の花咲(え)みに 咲(え)みしがからに
妻といふべしや」 万葉集
あぶら火の 光に見ゆるわが蔓(かずら)さ百合の花の 笑(え)まはしきかも 大伴家持
忘れ草 わが紐(ひも)につく 香具山の 故(ふ)りにし里を忘れむがため(忘れ草=萱草) 万葉集 大伴旅人
忘れ草 わが紐(ひも)につく 時と無く思い渡れば 生けりとも無し 万葉集
(句集から引用) (完)