万葉詩歌解説(蝉を宿らす大木の…)
◎え (えのき)
わが門の 榎の實もり喫(は)む 百千鳥(ももちどり)千鳥はくれど 君そ来まさぬ
解説 わが家の表の 榎の實をついばむ 千鳥の鳥は来るけれど あなたは来てくださらない。
榎はにれ科の落葉高木。その実は熟すると甘く食用になる。 もり食むー小果実、山の芋を摘み取る意。 百ち鳥ーモモチは百個の意味 千鳥ートが清音の千鳥は千羽の鳥の意。 えのき、むくのきに群がる千羽の鳥の意。
◎こなら(許奈良)
下毛野(しもつけの) 美可母(みかも)の山の こ楢(なら)のす ま麗し兒(こ)ろは 誰が笥(け)か持たむ
解説 下野(しもつけの)三毳(みかも)の山の こ楢のように 可憐なあの娘は 誰に嫁ぐのであろう。
◎今夏も蝉しぐれの正道官衙遺跡公園でストレッチに励む“正道官衙でストレッチを楽しむ会”の皆さん・・・ 早朝(6:50~7:30) 涼風は身も心も癒す!
2011年の7月、10人ほどで始めた正道官衙ストレッチ、今では毎週 火曜日、木曜日、土曜日と週3回、時間になれば三々五々“健康長寿”を願い、ここちよい汗を流そうと40人近く集う・・・ 集う人たちの笑顔、交わす挨拶の温もりに爽やかさを添えてくれるのは、整備された正道官衙遺跡公園の万葉の木々、涼風のお蔭だろうか?はたまた、小鳥のさえずり、降り注ぐような蝉しぐれ、4年目のスタートである。
過日、正道官衙ストレッチ発足3年を祝して、京都テルサフイットネスクラブのお力添えで、体組成計iInbodyを東部コミセンに搬入いただき、インストラクターの指導で体脂肪率、骨格筋肉量、などの計測と各種体力測定を実施した。
8ケ月後の3月に同様の体組成&体力測定を実施する予定だ。それぞれが目標を持ち日々筋力維持、体力向上を心がけようと誓い合った。進化する正道官衙ストレッチ集団だ! (完)
万葉詩歌解説 ※正道官衙遺跡公園には今回掲載した “えのき” “こなら” の他、下記の万葉の木々が植樹されている。 (木々の名)
ねむ やなぎ つげ つばき やまたちばな(やぶこうじ)しらかし つつじ やまざくら しい えのき こなら くぬぎ にれ はぎ うのはな(うつぎ)やまぶき からたち まゆみ かつら つき(けやき)ふじ あしび かわやなぎ(ねこやなぎ) なし なつめ もも たちばな まつ ゆづりは うめ である。
※太字は解説済みの詩句 写真はクリックしてください。拡大します。(完)