歌は心のストレッチ(16)《H・ベラフォンテ》

現役時代、仕事で英国・バーミンガムを何回か訪問したことがあります。ホテルの近くに瀟洒なパブがあって、ここで1ポンドコインをカウンターにおいてジントニックを飲むのを楽しみにしていました。ここにはピアノがあって、おじいさんがいつも弾いて客を楽しませてくれていました。あるとき、ある曲を弾いていたら客の1人がピアノに合わせて歌い始めたところ、他の客も追従し、店中に歌声が響き渡りました。聞いたことがあるようなないような歌だったので、近くの客に「何ていう歌?」と聞いたところ、ハリー・ベラフォンテの「ハヴァ・ナギラ」だと教えてくれました。昭和30年代前半にバナナ・ボートを手始めに一世を風靡したハリー・ベラフォンテですが、私はあまり興味を持っていなかったので、バナナ・ボート以外はほとんど知りませんでした。CDを購入して聞いてみると結構いい曲があり、遅まきながらフアンの1人になりました。

なお、バナナ・ボートの歌詞で、デライコマンミワンゴホーム、デ・イテテ・イテテと聞きおぼえていた本当の歌詞は:Day-light come and me wan’ go home Day is a day ; is a day でした。勉強にもなりました。H・ベラフォンテの歌で好きなのは「恋のベネズエラ」です。