40年程前からお世話になっている歯科医の待合室に貼りだされている貼り紙の見出し文には「歯は健康の門」と書いている。そらそうだと、納得するほどに、今、私は奥歯の歯痛に
8月末から悩まされている。
歯が身体全体の健康の元なのだ、歯の役割は噛むことだけではないと出ていて、身にしみて分かった。その歯科医には40歳ごろから定期的に診察いただき、処置をしてもらってたが、 今回、奥歯にかぶせてあるその歯が歯槽膿漏とかで抜歯した。そのフォローとして義歯をしてもらう処置中に、反対の奥歯に負担がかかったのか不具合になり、その奥歯も抜歯することとなった。これは大変!こんなこと今までなかったが…両奥歯の治療中であるが、硬いものは食せない、おまけに、連鎖反応か?横の歯も痛み出した。 痛む奥歯なおさら、食事がおいしくない、食事をするのが痛いので、怖くなってしまう始末。
「体重がおちるやろな~」「体力がおちるやろな~」「胃や腸に悪影響を及ぼさないかな~」と懸念する。この歳になっても、今まで歯痛知らずと自負していた。
歯磨きも起床時、食後ときっちりと行ってきたし、歯科医での歯の掃除も適宜処置してきたが、処置してある根本の歯が痛んでくると「歳やな~」と嘆くことしきり。そう言えば、歯が痛くて普段に食している副食がおいしく食べられない、妻は柔らかいもので私の好みを考えてくれるが、それすら、痛くない前歯で噛むからして、時間はかかるは痛い歯に触ると食べていられない。困ったことだ。
歯痛が原因で気持ちが落ちこんだり、折角 苦心して作ってくれる3度の食事も歯痛はつらい、義歯を入れて完全治癒まで相当な日数が 必要だろう。歯痛も体の不具合も一緒だ!老・病・苦の道のりの試練なら、これは仕方がない「受忍」「受容」しかないと自らを励まして心 したことは…「体重を落とさないように牛乳を従来より多くのもう」「用意してくれる副食は、痛くない歯で時間をかけてしっかり咀嚼しよう」そして、「歯科医を信じて日数・時間がかかるがしっかり処置をしよう」
それに加えて心したのは、何よりも、高齢者世帯、妻に余計な心配をかけず「明るく振舞おう」と、心に決めて日々過ごしていると…、痛みも日にち薬か?随分と楽に…、しかし、後1ケ月は…。
残念にも体重は1㎏程度減量となったが、 そのまま1㎏の体重を維持しているからして、普段から太り気味の私にはかえっていいようだ。
おまけに、寒くなるこの時季になると、少しずつ血圧が上昇するのが通年の例だが、起床時・夕食前の血圧も正常値を維持している。
胃腸の調子もよい、そして、何よりもありがたいのは、抜歯した後の歯茎に肉がついてきて傷も癒えつつあると、どうだ、歯痛もほぼ食事に支障のないようになってきた。
3ケ月余り悩まされた歯痛も一段落『うれしい、助かる!』後は両方の奥歯の後に義歯を取り付けてもらえば、歳相応の歯の状態になるんだろう。 もう少しの辛抱だ!
歯痛の3ケ月、明るく冗談を連発して過ごしていたとはいえ、妻には心配をかけてしまった。
元気や、元気やと思い、人さまはそのように言ってくださるが、その実、私も歳相応に膝もいたい、朝までぐっすりと寝られた70歳代と比べて、夜中に尿意をもよおす。 今回の歯痛を考えてみれば、老いの道のりをよろけながら歩みを進めているんだな~と自覚する。それでいいんだと納得。
大丈夫だ!気持ちは前向きに、行動は躊躇せず、『楽しみは自らが作り出すんだ』の意気込みをもって、老いを加速させないためにもポジティブにことを処し、妻ともども八十路をけつまずかずに勇往邁進だ!『よろしゅう頼んます』
歯科医の貼り紙には「歯の手入れをすれば、脳卒中も、心筋梗塞も、認知症も遠ざける」と書いてある。すべてのドクターを信じて今日も…
そして、夜が明ければ… 歩みだす私です。 記 yamashin