患者力を高めよう!加齢とともに・・・

患者力を高めよう!

=病気治療は医師と二人三脚)

真に納得できる治療を受けるには、医師だけでなく“患者のスキル”も欠かせないと言われている。今、必要とされるこの「患者力」について専門家の意見が述べられている。

(リビング京都東南8月26日掲載記事一部転載)

DSC_0329歯痛、膝痛に悩まされながら、医の力信じて…

❤あなたは医者任せになっていませんか?

貴方は病気で医療機関にかかるとき、診察にはどのような態度で挑みますか?

約67%の人が「基本的に医師に任せる」と答える。約30%の人は「自分の意見や自ら持つ情報を話して相談する」と答える。

初診時には大きな病院と少数の医院は、医師の診察前に看護師が“既往症や数週間の顕著な 体調変化など問診してから診察室に入る場合が多い。問診に対して自らの既往症や何故医師に診てもらおうとしたのかを、明確に話せない人が時たま見かける。

例えば…、腹痛で診察を受けようとしたなら、いつから、どこが、どのように痛いのか、排便は?と、診察前の1週間位の食生活も併せて事前にメモ等見ながら、 自分のことだからして、しっかり話さなければ 医師とて診断に時間を要するであろう。

高血圧治療にしても、3週間ぐらい自宅での朝晩の血圧計測記録を持参して、身体のふらつき、異常感等を伝えれば診察もスムーズにいくだろう。また、長期間治療に通い、処方箋による服薬についても、薬局で薬と共に渡される 効能や服薬注意事項をよく読むと共に、その薬の効能、飲み続けることによる体への効果などを医師に尋ねて、飲んでみて顕著な変化があれば医師に伝える等、積極的に医師との会話を求める姿勢も大切だ。ただ、飲んでいるでは薬代の無駄で効能を医師、薬局で聞くべきだ。

CIMG517195歳日本舞踊の名手

❤医師任せになっていませんか?

海外に比べて日本の患者は医師への質問が少ないと言われている。自分の情報を伝える“患者力”を持つことは治療を行う上で重要と言われている。しからば、“患者力”とは『自分の身体は自分のものとして、治療方針の決定に関与すると言うこと。即ち、“自分の身体の情報は適格に伝える”“診察前の自分の身体の情報を事前にメモっておいて医師に伝える”と言うことになると…、問診よりもパソコンをにらんでいる医師とか、患者との会話を疎んじるような医師、薬をやたらに出し、その効能を問診しない医師に大事な自分の命を預けることに疑問を感じ、『自分に合った病院や医師を選ぶ』という賢明な選択をする患者も多くなってきた。

❤思いやりのあるコミュニケーションは…

現代の医療の支流となりつつあるSDN(シェアード・ディシジョン・メイキング)からも、患者力の大切さが伝わる。

SDMとは患者と医師が対話をしながら治療法を決定していく、『共同意思決定』のこと。

例えば、生活習慣病は日々の食事や運動、ストレスなどが要因で、それは患者しか知りえない情報。患者が医師にすべてを話し助言を受けた方が改善しやすいのは言うまでもない。

以前に比べて治療法の選択肢が広がっている癌についても、仕事や家庭の事情などを医師と共有し、希望を伝えることで、より納得できる治療が受けられる場合がある。

自分の病歴や体質を最も知っているのは自分自身。臆することなく医師と話し会いましょう。医師は病気を治すためのパートナーです。

CIMG4012井出の名刹

❤決定するのは患者自身

患者力の主力は「医師の説明をきちんと聞く・質問をする」「治療に必要な情報や要望を伝える」「自分に合う病院・医師を選ぶ」について具体的にどうすれば…、ほんとに難しい。

◎医師の説明をよく聞き、質問する。

・わかりにくければ、もう一度聞き確認する。

・質問があればあらかじめメモしておく。

◎治療に必要な情報・要望は伝える。

・処方薬は全部飲んでるか、服薬で体調変化は

◎齢を重ねる中で、我が身体の管理はだんだんおろそかになる?それとも、あきらめの境地に、だが、自分で自分の身体の変化は見なければ…

yamashin