梅、桜の時季が過ぎ木々には新芽が吹き、青葉、若葉が日に映えて…愈々、 ゴールデンウイーク! 公園一帯に植樹されているツツジも蕾を膨らませています。 一斉に咲き誇るのツツジの開花が待たれます。
石碑に刻まれた万葉歌の解説、前回NO13回は‘楡(にれ)を解説しました。
万葉詩歌解説 ※正道官衙遺跡公園には万葉の木々が植樹されている、傍にたてられている石碑に木々に想いを寄せた万葉歌が記されています。下記の太字の木々は解説済みです。※印は今回の解説万葉の歌
ねむ やなぎ つげ つばき やまたちばな(やぶこうじ)しらかし ※つつじ ※やまざくら しい えのき こなら くぬぎ にれ はぎ うのはな(うつぎ)やまぶき からたち まゆみ かつら つき(けやき)ふじ あしび かわやなぎ(ねこやなぎ) なし なつめ もも たちばな まつ ゆづりは うめ
◎今回(NO14)は “つつじ” “やまざくら”の解説をいたします。
万葉歌 ‘つつじ’の解説
細領布(たくひれ)の 鷺阪山(さぎさかやま)の
白躑躅(しらつつじ) 我ににほはね 妹とに示さむ
細領布(たくひれ)の 鷺阪山(さぎさかやま)の
白つつじよ わたしにしみ付いてくれ 帰って妻に見せよう
解説
細領布(たくひれ)の…鷺阪山(さぎさかやま)のサギかけた枕詞 タクヒレは楮(こうぞ)の細い繊維で作ったヒレ ヒレは…鷺の羽冠をヒレに見立ててかけた 我ににほはね…このニホフ色の白さが他の物に移り染み付くことをいう。 ネは希求
万葉歌 ‘やまざくら’
春雨は 甚(いた)くな降りそ 桜花
いまだ見なくに 散らまく惜しも
春雨よ ひどくは降るな 桜花が
まだよく見ないうちに 散ったら惜しい
解説
いたくな降りそ…薄情にの意を表すことが多い。 散らまく惜しも…散ラマクは散ラムのク語法 「散るらしく惜しも」が 今、現にはらはらと散っているのを惜しむことを表すのに対して、散ることを予想して言う。(完)
正道官衙ストレッチ…頑張っています。